Binran

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アジアの夜。
光に溶けず、闇に染まらず、したたかに生きる女たち。

台湾の街道筋に立ち並ぶ、電飾を施したガラスの箱の中で、
今夜もビンランを売る女たち。
その生の輝きが、見る者の現実を超えた存在感で迫ります。

写真家・瀬戸正人が台湾中を旅して、ビンラン売りの女性たちを撮影し、
昨年、開催された写真展「binran」で日本写真協会の年度賞を受賞しました。
本写真集は、それらの写真に加え、今年新たに撮影したものを収録したものです。

女たちはネオンに照らされ光にまみれて、
そのエネルギーを吸いとってこそ生きてゆけるのかもしれない。

地獄の花を咲かす種、ビンラン
ビンラン(檳榔)はヤシ科の植物で、種子には覚醒作用があります。
種子に切り込みを入れて少量の石灰を詰め、キンマの葉(コショウ科の植物)で巻いたものが、
アジア各地の庶民のあいだで煙草と並ぶ嗜好品として親しまれています。
台湾の先住民族の習慣が、やがて漢民族にも広まっていったとされています。
ビンランを噛むと口中が真っ赤な唾液で満たされ、吐き出された唾液の痕は、
その鮮血のような色と花びらのような形から、ティーユーフォア(地獄花)と呼ぶ人もいるそうです。

  • 写真集: Binran
  • 著者: 瀬戸正人
  • 発行所: リトル・モア
  • 発売日: 2008/10/25
  • サイズ: ハードカバー: 96ページ